八幡浜市への質問書−被ばく前提の計画では?

7.最後に、そもそも規制委員会の指針は100テラ(兆)ベクレルのセシウム137の放出を前提としたものです。ですから、この避難計画は住民の被ばくを前提とした計画であると思います。どのようにお考えですか。


回答:


・「(想定の数字は)規制庁が仮に試算をするために出したもので、ある程度の被ばくによる介入レベルを想定することで、被害を最小限にするため。新規制基準では福島(の規模の事故)までには(大きな放出に)ならない。」

 

コメント:問題はいまの一斉避難のための基準値(OIL1)の数値が高すぎて、放射能が福島以上に大規模に放出されたときに初めて観測されるほど高濃度レベルに設定されているため、一斉避難の指示が出されず屋内退避し続ける住民の大量被ばくが懸念されることです。指針の100兆ベクレルとはフクシマの放出量の100〜200分の1にしかすぎませんから、本当に指針程度の汚染しか起こらないのなら、OIL1の数字も一桁以上下げるのが妥当ではないでしょうか。


コメント:(手遅れになるまで汚染情報を公表できないという)エリートパニック現象が繰り返されることを懸念して、「伊方町の人の避難を待って混雑にならないようにしさえすれば、続いて逃げ出すことにどんな問題があるの?」と先行避難する人が大勢出れば、避難計画自体が意味を持たなくなります。「自分たちや国が信用されていない」との現状認識を持っている行政担当者に、住民に寄り添う形の判断をしていただかなければなりません。